在学生のFAQ
Q. 講義はどのようなものがありますか?
また、都市工学科の教育カリキュラム特徴的な点はどこですか?
A.講義は都市計画概論からはじまり、都市計画制度や都市デザイン、広域地方計画や防災計画、緑地計画や住宅論、交通システム、環境工学など多岐に渡ります。法制度や計画手法に関する講義だけでなく、都市解析や人々の移動分析など数理的な講義も存在します。最大の特徴は演習で、都市計画コースの肝と言っていいでしょう。2年次冬学期から4年次夏学期まで1週間のうち半分は学生たちでグループワークを行い、様々な課題に取り組みます。この演習によって学生間が非常に仲良くなることは言うまでもありません。(計画コース)
Q. 演習では具体的にどのような課題に取り組みますか?
A.演習は、課題全体を通じて、認識力、分析力、デザイン力、構想力を、バランスよく伸ばすように構成されています。集合住宅の設計、都市マスタープランの策定、そして東京圏の広域計画の立案といった課題に取り組みます。幅広いスケールの課題に取り組むことで、建築・街区から都市そして広域計画に必要とされる計画・デザイン技法を修得できます。また、GIS(地理情報システム)の使い方や統計解析の手法も同時に学びます。4年次夏学期には複数の課題の中から学生が自由に選択し取り組めるオムニバス演習もあります。(計画コース)
Q. 就職先にはどのようなところがありますか?
A.官公庁や地方自治体、ディベロッパー、コンサルタント、設計事務所など、都市計画やまちづくり、環境マネジメント、環境技術開発に直接的に関わっていく仕事だけでなく、多くの卒業生が商社、銀行、などにも勤めており、選択は多岐に渡ります。就職活動に関しては学生の自主性を重んじ、学科推薦などはありません。工学部の中では学部就職の割合が若干多く、例年1-2割の学生が就職します。
Q. 他学科や他学部の講義を取ることはできますか?
A.都市工学科では幅広い視野と高度な専門性を有する学生を教育することを目指しており、他学科・他学部の講義を受講することも推奨しています。過去の例としては社会基盤学科や建築学科の講義、農学部の緑地計画等の講義、経済学部の講義を受講する学生が存在しました。
Q. 建築学科や社会基盤学科と都市工学科の違いは何ですか?
A.同じ人間が生活する空間を対象としているため、建築学科や社会基盤学科と共通する点は多くあります。あえて誤解を恐れずに言えば、建築学科は単体の建築や街区単位のスケールを対象とし、社会基盤学科は河川や交通、国土計画を対象としますが、都市工学科は市町村単位や地区単位を対象とする学科です。また、2003年度からは都市工学専攻、建築学専攻、社会基盤学専攻の3専攻による21世紀COEプログラムとして「都市空間の持続再生学の創出」、2008年度からは発展させたGCOEプログラムとして「都市空間の持続再生学の展開」を実施しており、3学科、3専攻による共同研究、共同プロジェクトが推進されています。詳しくはこちらをご覧ください。
Q. 研究室の選択はどのように行われますか?
A. 例年、学生間で研究室選択の調整を行ってもらっているので、教員の方から研究室選択に口を出すことはありません。各研究室に所属している教員の数に応じて卒論生の最大受入れ人数が設定されているため、受け入れ人数を超えた場合は学生間による話し合いなどで調整をしています。また、過去に最大受入れ人数を増やした例はありません。
Q. 卒業論文ではどのような研究がされていますか?
A.各研究室のHPに過去の卒業生の卒業論文リストが載せられていますので、こちらをご覧ください。
Q. 研究室での生活はどのようなものですか?
A.卒論生と大学院生、また研究室ごとに異なりますが、一般的に卒論生は1,2週間に一度、指導教員とのゼミを行うことで卒業研究を進めていきます。大学院生は研究室に個人のデスクが与えられるので、ほぼ毎日を研究室で過ごすこととなり、1ヶ月に1度程度の頻度で指導教員とのゼミを行い、研究を進めます。また、研究室に入ることで上下の学年の学生間のネットワークが強まります。また、学生と教員の距離が近くなるため、飲み会等のイベントが頻繁に開催されることが多いようです。
Q. 大学院入試はいつ、どのように行われますか?
A.大学院入試は例年、筆記試験と面接の2つで行われ、時期は8月下旬に筆記試験、9月上旬に面接試験が行われます。また、内部進学生と外部進学生を区別することなく共通の試験を行い、学部時代の成績などによって試験を免除するといった仕組みはありません。より詳しくはこちらをご覧ください。
Q. どのような学会に所属しますか?大学院では学会発表を行いますか?
A.所属する学会は研究室によって異なりますが、修士課程になると都市計画学会、建築学会、土木学会などに所属する学生が多いようです。また、修士課程の学生は年間に1,2回の学会発表を経験することになります。学会発表は他大学、他専攻の教員や学生と知り合い、自分の研究を評価される場所なので積極的に発表することを推奨しています。また、修士課程で国際学会で発表する学生も例年います。