対象地域 台北市「南港地区」
期間 2010年6月〜10月
構成メンバー アジア、ヨーロッパ、アメリカから12の大学が参加

プロジェクトの内容

2010年6 月~10 月にかけて、台北市政府の主催で、アジア、ヨーロッパ、アメリカから12の大学が参加し、都心東部の旧工業地域「南港地区」の再生をテーマとした将来像を提案する国際都市再生学生ワークショップ(WS)が開催された。日本から、都市工学専攻の大学院生と教員を中心となって東京大学都市持続再生研究センターのチームが参加した。本WS の目的は、参加大学が国際チームを結成し、大学院生と教員が一緒になって議論し、南港地区が市全体における創造的活動の源泉として発展していくための再生ビジョンを示すことであった。

国際チームは4チームが結成され、台北科技大学+東京大学チームのほか、台北交通大学+AA スクール(イギリス)、台北大学+デルフト工科大学(オランダ)、成功大学+ワシントン大学(アメリカ)、がチームを形成し、6 月に現地調査ならびに現地ワークショップを実施し、各国際チームの最終成果は、Nangang Vision, 2050 International Forum と名付けられた最終報告会(10 月2日)で発表された。会場は、古い酒造工場を再生した「華山1914 創意文化園區」にて行われ、当日は週末ということもあり、多くの市民が訪れた。各チームの提案内容は、それぞれの大学の特色が如実に表れたものとなり、国際的な交流を通じて、各大学の学生、教員ともに大きな刺激を受け、WSは大きな成功をおさめた。

尚、本WSは2011年度も台北市の別の地区の再生をテーマに実施することになっている。