関連するプロジェクト
地域の脱炭素社会の将来目標とソリューション計画システムの開発と自治体との連携を通じた環境イノベーションの社会実装ネットワークの構築
- 文部科学省「大学の力を結集した、地域の脱炭素化のための基盤研究開発」採択事業
- 期間: 2021年度~2025年度
- 構成メンバー(都市工学専攻): 藤田 壮 教授
- その他研究機関: 東洋大学、国立環境研究所、名古屋大学、北九州市立大学、早稲田大学、宇都宮大学、岐阜大学、総合地球環境学研究所
ICTを用いた地域のCO2の見える化システムと、それを用いた脱炭素事業拠点事業・脱炭素政策の評価プロセスの開発
- 環境研究総合推進費
- 期間: 2023年度~2025年度
- 構成メンバー(都市工学専攻): 藤田 壮 教授、中谷 隼 准教授
- その他研究機関: 東洋大学、国立環境研究所、名古屋大学、北九州市立大学、大阪公立大学
多様な主体が連携するサステイナブルな地域共生型サービス・交流・行動システム
- イオンモール・東京大学大学院工学系研究科 社会連携講座
- 期間: 2022年10月~2025年9月
- 構成メンバー(都市工学専攻): 藤田 壮 教授、栗栖 聖 准教授
- その他研究機関: イオンモール株式会社
プロジェクトの概要
脱炭素社会の実現に向けては、地域の特性を活かしながら、環境・経済・社会の統合的向上に向けた取組の具体化を自律的に進め、経済社会システム、ライフスタイル、技術といったあらゆる観点からイノベーションを創出することが必要となります。一連の研究プロジェクトでは、関係研究機関と連携しながら事業設計のための理論やモデル、評価手法等を開発し、先導地域において実装し検証を行っています。

プロジェクトが目指すもの
各地域における脱炭素化(decarbonization)と都市転換(re-urbanization)を統合的に推進するために、エネルギーや交通といった脱炭素に関係する各政策分野において、脱炭素化のモデルや、それを計画・評価するためのシステムの開発を進めていきます。そして、これらのモデルを統合し住民や企業等を含む地域対話によってこれを社会実装するプロセスに関する実証研究を行った上で、地方自治体等が汎用的に活用できる「脱炭素地域計画支援システム」を開発することを目的としています。
成果として期待されるもの
対象地域の一つである埼玉県越谷市では、大都市圏の郊外都市であるという地域特性を踏まえて、越谷レイクタウンとその周辺エリアでバイオマスごみ発電や地域再生可能エネルギー、電気自動車(EV)バッテリーの蓄電ネットワークの統合的な評価を行い、脱炭素社会を推進するための先導的なモデル事業、地域連携システムの実現と検証に取り組んでいます。得られた成果を地域住民のワークショップにおいて提示し、地域の将来施策について定量的な成果を示すことでより具体性の増した地域対話に繋げています。
また、画像認識を用いたスマートメーターを開発し、深層学習等を活用したAI、ICTを用いた具体的な脱炭素モニタリングシステムを開発します。個々の施設から得られた計測データの分析を通して、地域全体及び周辺地域、地域特性を共有する他地域、更に国土全体への波及効果の算定を可能にするプロセスを構築しています。
今後は、これらの社会実装研究や個別システム開発を進め実用性の高い「脱炭素地域計画支援システム」の開発を進めていきます。

