修士課程修了後の進路は非常に多様です。国家/地方公務員、金融・不動産系、建設系、鉄道・輸送系、シンクタンク・コンサルタント、環境関連メーカー、および博士課程進学あたりが多くなっています。教員からの推薦もありますが、多くの学生は自分で就職活動を行い、進路を選択しています。

官公庁や地方自治体、ディベロッパー、コンサルタント、設計事務所、環境装置メーカーなど、都市計画やまちづくり、環境マネジメント、環境技術開発に直接的に関わっていく仕事だけでなく、多くの卒業生が商社、銀行、などにも勤めており、選択は多岐に渡っています。これはまさに、高度な専門性と同時に視野の広さと柔軟性を兼ね備えているという、都市工学修学者のあるべき姿を反映したものです。

また、個人の将来選択の幅が広いというだけでなく、異種多様な職業に従事する同輩・先輩・後輩のネットワークは非常に貴重であり、都市計画やまちづくり、環境マネジメントや環境技術開発、などさまざまな活動をしていくうえで、掛け替えのない助けとなるであろうと考えています。

なお、修士課程への進学者は工学系学部の中では比較的低い進学率となっていますが、これは環境工学、都市計画やまちづくりの学問上の問題ではなく、実社会を対象とした課題を取り上げているため、早く社会に飛び立とうとする意欲的な学生が多いためです。一方で、こうした学生の中には、一度会社に勤めてから、論文を書きに再び大学に戻るという者も少なくありません。

主な就職先企業等

  • 国土交通省 環境省 経済産業省 厚生労働省 東京都 横浜市
  • 都市再生機構 国際協力機構 国際協力銀行 東京電力 東京ガス
  • 三井不動産 三菱地所 森ビル 鹿島 大成建設 清水建設 竹中工務店
  • JR 東急電鉄 日本航空 三菱商事 丸紅 日本郵船 NHK NTT 博報堂
  • 荏原製作所 クボタ 三菱重工業 栗田工業 JFEエンジニアリング
  • 三井住友銀行 三菱UFJ信託銀行 住友信託銀行 みずほ信託銀行 日本生命 東京海上日動火災保険
  • 野村総研 三菱総合研究所 日本工営 パシフィックコンサルタンツ 建設技術研究所
  • UG都市建築 都市環境研究所 類設計室 日本設計 日建設計
  • 日本政策投資銀行 ベーリンガー・インゲルハイム ベイン・アンド・カンパニー

主な進学先

  • 東京大学大学院工学系研究科
  • 東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 東京大学大学院公共政策学教育部

学部から大学院修士課程への進学や留学の割合は60~70%程度、修士課程から博士課程への進学率は、25%程度となっています。

都市計画コースの進路(2005~2014年度)
都市環境工学コースの進路(2005~2014年度)